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Sei・
​Komoda

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やる気だけでなく行動も奮い立たせる

​長崎県出身。大学院修士課程修了後、2年間の高校講師を経て、個人塾を開業。
3年目に生徒が約80人に増え、地域で評判の塾となる。30歳から9年間、私立高校に勤務。39歳で長崎県立高校の数学科教師に転身。「教え子全員が数学を好きになるまで授業を改善し続ける」を信念としている。

新しい授業スタイル

 着任当初、従来の授業スタイルである「予習→授業→復習」では、ほとんどの生徒がついてこれない状況でした。そこで、授業スタイルを先読み授業にしました。

 先読み授業とは、「予習を仮定しない」「ノートを取らせず、板書することを先に生徒にしゃべらせて、一緒に板書を作っていく」「理解できる・わかるを全員に体感させる」というものです。

【先読み授業のねらい

 「予習を仮定しない」ことで、興味わくわく感を引き出します。次に、「ノートをとらせず、先読みをさせる」ことで、生徒は頭を使います。そして、問題を全員解き終わったのを確認して先読みをさせることで、不得意な生徒も自信をもって取り組むことができます。

先読み授業の効果

 声を出させることによって、授業に参加しているという意識を持たせることができ、学習意欲が出ます。また、繰り返し繰り返し声を出しているので定着し、そのことがやる気につながります。

 一番いいところは、声がそろっていれば生徒全員が理解している、声がそろわないと理解が十分できていないことがすぐにわかります。

生徒の反応

 「先読みするときに、すらすら言えるのがすごく楽しい」「先読み授業で声を出すので、問題を解くときに、自然と頭の中で声が浮かんでくる」と言っています。また、「頭を使うので眠たくならない」と言っています。何より、数学が好きになったという子が増えました。

授業で大切にしていること

 生徒との信頼関係を築くということ。そのために、下位層の生徒を見捨てないように、次のことを大切にしていました。
 授業では、全員が解き終わってから次へ進むことを徹底しました。また、授業は基本的にすべて振り返りです。「これ、この前の授業でやったよね」と言って進めることは一切やりません。そして、数学の初期指導を大切にしました。なぜそうするのかをきちんと説明してあげ、小中学校で習ったことへも立ち返りました。

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